SSH第I期(2019-2023)概要
2024年8月27日更新
女性の力をもっと世界に ~協働的イノベーターとイノベーションを支える市民の育成~
目的
新たな発見・価値を創造し、グローバルに活躍するイノベーティブな女性を育成することを目的として、魅力的な理数教育の創造を目指します。また、進路にかかわらず新たな発見・価値を創造しようとする姿勢や、批判的思考力、サイエンスリテラシーを向上させ、科学的根拠に基づいて価値判断・意思決定・合意形成ができるイノベーションを支える市民の育成を目指します。
目標
- 社会や自然界の諸事象に関心を持ち、科学的に捉える能力を持つ生徒を育成します。
- 客観的な根拠に基づき、論理的に仮説を立て、それを適切な科学的手法により検証する能力を持つ生徒を育成します。
- 既習の知識・教養を統合し、科学的方法論により、新たな発見・価値を創造できる生徒を育成します。
- 科学的根拠をふまえて価値判断・意思決定・合意形成する能力を持つ生徒を育成します。
研究開発の概要
学校設定教科「課題研究」を設け、第1学年で科学的な課題研究の技能を身につけ、第2・3学年でそれを活用して主体的に課題研究に取組むことにより、批判的思考力、新たな発見・価値を創造する力を育みます。第3学年では「課題研究」や各教科目の学びを統合し、科学的根拠に基づく価値判断・意思決定・合意形成の力を高めます。
また、第1学年には「生活の科学」を設け、身近な事象を科学的に捉える力を培います。
概念図
SSH学校設定科目
生活の科学(1年次 必修 1単位 家庭科 学校設定科目)
生活や社会を科学的に捉える学習を通して、さまざまな事象を科学的に捉える姿勢や能力を培い、「課題研究」や理科・数学をはじめとするその他の科目の学習につなげます。
課題研究基礎(1年次 必修 2単位 学校設定科目 )
観察や実験、データ処理等の、探究的な学習に必要な技能を体験的・融合的な学習を通して身に付け、「課題研究I・II」における課題研究につなげます。
2019年度より取り組んでいる「課題研究基礎」の授業実践を教員向けにまとめたガイドブックを下にご紹介します。
課題研究基礎ガイドブック(PDF形式 10,811キロバイト)
課題研究I(2年次 必修 3単位 学校設定科目)
平成 26 年~30 年のSGH(スーパーグローバルハイスクール)事業の取り組みを発展させ、自ら課題を見つける力、科学的方法論により探究的な学習に主体的・総合的に取り組む姿勢・技能を培い、さまざまな課題を解決する資質や能力を養います。「課題研究基礎」で身につけた技能を活用して、自らの関心に沿ってテーマを立て、探究的な学習に取り組みます。「地球環境科学」「生命科学」「数理・情報科学」「暮らしの化学」「芸術文化と科学―音楽学」「芸術文化と科学-色と形の科学」「芸術文化と科学ー文学」「社会科学」等の講座に分かれ、関心を同じくする生徒や講座担当教諭との対話により考察を深めつつ、それぞれの課題研究に取り組むことにより、協働的イノベーターに必要な資質・能力を培います。
課題研究Iロードマップを拡大して見る(PDF形式 287キロバイト)
課題研究II(3年次 選択 1単位 学校設定科目)
課題研究Iを深化・充実させ、新しい発見・価値を創造し、研究成果を学会などで広く発信します。
持続可能な社会の探究(3年次 必修 1単位 総合的な探究の時間)
3年間の様々な学習活動で得た知識・技能を協働的な学びで統合します。社会課題や合意形成が難しい課題を多角的な視点で捉え、科学的根拠に基づいた議論を通じて、価値判断・意思決定・合意形成する力や一市民としてイノベーションを支える姿勢を育成します。
国際性の育成
多面的な視野に基づく探究力や、科学技術の分野で国際的に活躍するために必要となる科学英語力、英語によるコミュニケーション力を育む取り組みを行っています。
科学英語講座
英語による科学的研究力・発信力向上を目指して、「科学英語論文への効果的アプローチ」「科学英語プレゼンテーションのコツ」「科学英語プレゼンテーションの実践」など、科学英語の講座・ワークショップを実施しています。
使用教材 【英語論文の読み方】 【英語プレゼンの基本】
台北市立第一女子高級中学とのオンライン交流
5月・6月に多様なテーマでオンラインにてディスカッションし、11月に合同研究発表会を行います。
使用教材 【英文Eメールの書き方】
海外研修(2年生希望者対象)
視野を広げ、グローバルな課題をより多面的に探究する力を培うことをめざし、海外研修を実施します。事前に定めたテーマについて探究したことをふまえて台北市立第一女子高級中学の生徒と英語でディスカッションなどを行います。R2・3年度は新型コロナウィルス感染症拡大のため、オンラインでの代替交流や研究発表会を行います。
高大連携や他校との連携
高大連携
お茶の水女子大学との連携
附属高等学校のために「高大連携特別教育プログラム」を設定し、 「附属高校生向け公開授業」や「キャリアガイダンス」による学問分野紹介 などを実施します。さらに、SSH事業においては、理系女性教育開発共同機構およびサイエンス&エデュケーションセンターが、生徒の課題研究を強力に支援します。また理学部の各学科、生活科学部食品栄養学科、人間・環境科学科の教員および教育学・文学を専門とする教員が「アドバイザリーボード」を構成し、附属高校における課題研究の支援、SSH研究成果発表会、生徒研究発表会等の実施についても指導・助言を行います。
<例>
- 大学授業の受講(進学時には単位認定も可能)
- 大学教授による特別授業
- 大学研究室訪問および利用
- 大学図書館の利用
- 外国語eラーニングシステムやグローバルスタディーコーナーの利用
- 留学生や学生チューターによるサポート
- 大学院博士後期課程学生による課題研究IIメンター制度による指導・助言
- 大学のサマープログラムへの参加
- サイエンスエデュケーションセンター主催の関東近県SSH指定七女子校とのサマープログラムおよび交流会・研究発表会への参加
その他の大学との連携
筑波大学、東京大学、京都大学、東京農工大学、埼玉大学、東京理科大学、東京工業大学などの研究室利用と、教員からの指導・助言など。そのほか、ハワイ大学など海外の大学と連携した特別講義などを実施します。
<例>
- 京都大学サマープログラムへの参加
- 京都大学研究者による課題研究での特別授業の実施
- 京都大学ポスターセッションへの参加
- 海外の大学研究者・留学生による特別授業
卒業生との連携
卒業生による講演会や研究発表会における指導・助言などを行っています。
<例>
- お茶の水女子大学へ連携進学した卒業生による研究発表会への参加・助言
- 東京工業大学へ連携進学した卒業生による特別講義や生徒成果発表会への参加・助言
- 卒業生の研究者や企業と連携した授業
他校との連携
提携校である台北市立第一女子高級中学、関東近県SSH指定七女子校、関東近県SSH指定校(国立・私立・公立)、東京都内SSH指定校(国立・私立・都立)、愛媛県立松山南高等学校との研究発表会や教員研修を行います。また、本附属中学校や附属小学校とも連携・協力しています。
※関東近県指定七女子校:埼玉県立浦和第一女子、埼玉県立川越女子、埼玉県立熊谷女子、栃木県立宇都宮女子、群馬県立前橋女子、茨城県立水戸第二、本校
<例>
- 台北市立第一女子高級中学との英語での交流会や合同研究発表会
- 本校主催のハワイ大学オンライン授業への七女子高と松山南高等学校の参加
- 東京都SSH指定校生徒発表会及び教員研修会の実施
- 本附属中学校生徒が、本校生徒の成果発表会を参観
- 本附属小学校において、本校生徒による研究成果を生かした特別授業の実施
評価
SSH事業の評価は、以下の方法を用いて測定します。
- SSH意識調査【意欲・関心】第1回4月(全学年)、第2回1月(1、2年生)12月3年生)。各科目における自己の取り組みを振り返るために本校が独自に作成し、初年度より実施の調査。
- GPS-Academic(ベネッセコーポレーション)【批判的思考力・協動的思考力・創造的思考力】(12月)
- 定期試験【知識・理解】1年学校設定科目「課題研究基礎」と「生活の科学」について定期考査を実施し、基礎的な知識技能の修得状況を測定。
- ルーブリックを用いた個人評価【メタ認知力】「課題研究I」では、ルーブリック(面談シート)を用いて面談による振り返りを定期的に行います。
R3年度ルーブリック 課題研究Iの授業の中で用いているルーブリックです。本校設定の9観点に準じて、生徒の自己評価と授業担当者評価をレーダーチャートで表し、この表をもとに個別に面談を行います。探究活動の悩みの相談に乗ったり、生徒が実感していない良さに気づいてもらったりして、今後伸ばしていくと良い方向を示しつつ生徒の探究活動を励ましていくことに用いられています。 - 研究発表会評価シート【振り返り】
成果発表評価シート1年 成果発表評価シート2年
課題研究I中間評価表(教員による評価) 課題研究I共有コメントカード - GTEC(7月3年生)及びケンブリッジ英語検定試験(11月1、2年生)【英語力】
- 学校評価アンケート(12月:3年生生徒・保護者、1月:1、2年生生徒・保護者)
- 各種アンケート:SSH生徒成果発表会や台北市立第一女子高級中学とのオンラインミーティングなど、各種SSHイベントの参加者に実施します
SSH第I期の取り組み・成果
2023年度の主な取り組み・成果
教育課程における取り組み
特別授業・研究室訪問・校外学習など、様々な取り組みを行いました。
生活の科学(1年次 家庭科 学校設定科目)
- エシカル・サステイナブルを軸として、身近な生活の中の科学を題材とした講義や、実習・実験を実施するとともに、大学の先生および専門家による特別講義を行いました。
【講義のテーマ】
- 「植物の色の科学」お茶の水女子大学名誉教授 作田正明(10月11日)
- 「タンパク質で持続可能な社会に貢献する」Spiber取締役兼執行役 菅原潤一(11月8日)
課題研究基礎(1年次 学校設定科目)
- 「数」、「グラフ」、「データ」の3つのテーマについて、数学・理科・情報のそれぞれの科目の特性をいかしたアプローチによる授業を行い、日ごろ、各教科・科目で学んでいる内容を融合させ、理解を深めることを試みました。
- グループで水質調査を実施し、その成果を元に1人1枚ポスターを作成して発表会を行いました。
- 身のまわりの酸の滴定実験を行い、実験結果や考察について発表「身の回りの酸の定量実験発表会」を行いました。
- 物理・地学、化学、生物、数学・情報の4分野に分かれて、分野別課題研究を行いました。その結果について分野内発表会を行い、さらに各分野の代表に選ばれたグループが全体発表を行いました。
- 大学の先生および専門家による特別講義を行いました。
【講義のテーマ】
- 「未来の科学を創る」東京大学大学院総合文化研究科教授 池上高志・茂木一郎(5月14日)
- 「プレゼンデザイン論」筑波大学図書館情報メディア系助教 小野永貴(6月12日)
- 「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」原子力発電環境整備機構(NUMO)小川彩他(6月26日)
- 「データサイエンスへの誘い」お茶の水女子大学理学部情報学科教授 伊藤貴之(11月16日)
新教養基礎(1年次 学校設定科目)
- 「問いを立てる」をテーマとしたお茶の水女子大学の先生方による講義を聞き、研究者が身近な生活や社会の現象からどのように問いを立てるかを学びました。
- 講義内では生徒間で講義内容に関するディスカッションを行い、講義後には、その内容を振り返り、考えたことをまとめました。
- 令和5年度は、科学教育のネットワーク拠点として地域の教育活動に貢献するために、理数系分野の講義を中学生やその保護者、教育関係者などに公開しました。
【講義のテーマ】
- 「変わりゆく社会を見つめる」(日本近代史)お茶の水女子大学文教育学部比較歴史学准教授 湯川文彦(5月18日)
- 「日本の生き物はいつ、どこから、どのようにしてやってきたか?」(植物進化・生物多様性)お茶の水女子大学理学部生物学科講師 岩崎貴也(6月1日)
- 「いつ経験した、どのような内容が、思い出として想起されやすいのか?」(心理学)お茶の水女子大学生活科学部心理学科教授 上原泉(6月22日)
- “How can English be taught as an international language?” (英語教育学)お茶の水女子大学文教育学部言語文化学科准教授 Robert J. Lowe(7月13日)
- 「物事に法則を見つけ出す」(ソフトマター物理学)お茶の水女子大学理学部物理学科教授 奥村剛(9月28日)
- 「高度経済成長期の食生活の変化」(民俗学)お茶の水女子大学生活科学部人間生活学科教授 宮内貴久(11月9日)
- 「『踊る』を研究する―臨床舞踊学の立場から」(舞踊学)お茶の水女子大学文教育学部芸術・表現行動学科助教 岡千春(11月30日)
- 「『やったぁ!わかった!』を『やったぁ!わからない!』へ」(気象学)お茶の水女子大学理学部情報科学科講師 神山翼(1月11日)
- 「昆虫食の今~情報リテラシーの観点から~」(食品化学)お茶の水女子大学生活科学部食物栄養学科教授 森光康次郎とその指導学生(1月25日)
- 「文学は何のために」(日本近代学)お茶の水女子大学文教育学部言語文化学科助教 加藤夢三(2月8日)
課題研究I(2年次 学校設定科目)
- 7領域・8分野でそれぞれの課題研究での活動を行いました。9月の文化祭では来場者に向けて研究成果を発表し、10月に中間発表、3月に成果発表会を実施しました。
- 1年を通して各領域で大学の先生や専門家をお招きして特別講義を実施し、さらに研究室訪問、研究室利用、企業や地方自治体へのインタビューなどの活動を行いました。
【講義のテーマ】
- 「遺伝カウンセリング」お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科助教 佐々木元子(生命科学、5月2日)
- 「課題の発見とその掘り下げ方」株式会社ブレイン代表取締役社長 神戸壽(数理・情報科学、5月9日)
- 「毛髪の科学」花王ヘアケア研究所研究員 西田由香里(暮らしの化学・生命科学、5月16日)
- 「フィールドワーク入門」お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科准教授 荒木美奈子(社会科学、5月31日)
- 「リサーチクエスチョン」お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科教授 永瀬伸子(社会科学、6月6日)
- 「生物を探究する上での基本的視点」東京海洋大学 海洋資源環境学部 海洋環境科学部門教授 鈴木秀和(生命科学、6月13日)
【研究室訪問など】
- 国立科学博物館訪問(生命科学、5月9日)
- 国立国語研究所訪問(芸術文化と科学-文学、5月16日)
- 東京理科大学創域理工学部社会基盤工学科 二瓶康雄教授の研究室を訪問(地球環境科学、5月16日)
- 東京理科大学経営学研究科技術経営専攻 石橋哲教授の研究室を訪問(地球環境科学、5月16日)
- 東京理科大学先進工学部マテリアル創成工学科 勝又健一教授の研究室を訪問(地球環境科学、5月16日)
- 東京大学工学部都市工学科 中谷隼准教授の研究室を訪問(地球環境科学、5月16日)
- 東洋大学理工学部都市環境デザイン学科 及川康教授の研究室を訪問(地球環境科学、5月16日)
- 認定特定非営利法人JUON(樹恩) Networkの理事・事務局長 鹿住貫之氏を訪問(地球環境科学、5月16日)
- お茶の水女子大学生活科学部心理学科 石丸径一郎教授の研究室を訪問(生命科学、6月27日)
- お茶の水女子大学文教育学部芸術・表現行動学科舞踊教育学コース 水村真由美教授の研究室を訪問(生命科学、7月12日)
- 株式会社グローバルエネジーハーベスト 代表取締役 速水浩平氏を訪問(数理情報・地球環境科学、7月26日)
- お茶の水女子大学理学部生物学科 岩崎貴也先生の研究室を訪問(生命科学、10月24日)
【その他の活動】
- 東京大学五月祭常任委員会へのインタビュー(社会科学、6月1日)
- 東京農工大学第65回農工祭実行委員会へのインタビュー(社会科学、6月13日)
- お茶の水女子大学附属中学校保健体育科君和田雅子教諭へのインタビュー(社会科学、7月6日)
- 特定非営利活動法人「妊婦のくらし」理事長へのオンラインインタビュー(社会科学、7月11日)
- お茶の水女子大学文教育学部グローバル文化学環小林誠教授へのインタビュー(社会科学、7月18日)
- 防衛装備庁装備政策課係員柴田広輝氏へのインタビュー(社会科学、11月21日)
- 株式会社プロジェクトデザイン富山オフィス大槻拓美氏へのオンラインインタビュー(社会科学、11月21日)
- 三菱電機株式会社広報部鈴木里美氏へのインタビュー(社会科学、12月15日)
- 弁護士横内浩子氏へのオンラインインタビュー(社会科学、12月15日)
- ライオン株式会社研究開発部へのオンラインインタビュー(社会科学、12月15日)
- お茶の水女子大学附属小学校保健体育科和氣拓巳教諭へのインタビュー(社会科学、12月20日)
- 早稲田大学国際学術院国際教養学部太田宏教授へのインタビュー(社会科学、12月27日)
- 防衛装備庁長官官房装官後藤雅人氏へのインタビュー(社会科学、1月30日)
課題研究II(3年次 学校設定科目)
課題研究Iの研究を継続・発展させ、学会や発表会で発信活動を行いました。
【研究の成果発表】
- 日本地球惑星科学連合2023年大会(5月21日)
- 高校生地学研究発表会(7月21日)
- 文部科学省、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)主催令和5年度SSH生徒研究発表会(8月9-10日)
- 第14回アジア栄養学会(9月15日)
- 日本微生物生態学会第36回浜松大会(11月29日)
- 東京都内SSH指定校合同発表会(12月17日)
- 日本生物教育学会第108回全国大会神奈川大会(1月7日)
- 関西SSH校研究発表会(1月20日)
- 第135回日本森林学会第11回高校生ポスター発表(3月10日)
- 京都大学ポスターセッション2023(3月16日)
- 日本藻類学会第48回大会(3月23日)
- 化学分野の研究成果などを英語で発表する会(NICEST)(3月23日)
- 関東近県SSH指定校合同発表会(3月24日)
- SSH指定女子高校等課題研究発表会(3月25日)
【研究の受賞】
- 文部科学省、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)主催 令和5年度SSH生徒研究発表会 生徒投票賞
- 第18回「科学の芽」賞 高校生部門 努力賞
- JSEC2023(第21回高校生・高専生科学技術チャレンジ)入選、優秀賞
- 第2回中高生日本語研究コンテストアイデア部門最優秀賞
- 日本言語学オリンピック2024日本予選一次選抜銅賞
- 第34回日本数学オリンピック予選JMO地区優秀賞
- 第34回日本数学オリンピック予選Aランク賞受賞
- 京都大学ポスターセッション2023 優秀ポスター賞
その他の教育課程内の取り組み
- 3年「現代文」:特別講義「チャットGPTは教育をどう変えていくのか」ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員茂木健一郎(5月16日)
- 2年「公共」:弁護士による出張教室「企業法務に触れてみよう」(10月16日)
- 1年「英語コミュニケーションI」:STEAM分野の実験を英語で行うSTEAM×English実施(12月15日)
- 1年「地理総合」「情報I」合同授業:特別講義「GISを利用したナビゲーションサービスの発展と今後」株式会社ナビタイムジャパン 代表取締役社長 大西啓介(1月19日)
2023年度SSH成果発表会
3月20日(水曜日)、2023年度SSH成果発表会を開催しました。教育関係者や中学生、保護者、卒業生をはじめとする133名の方々が参観くださいました。午前の部は大学講堂で行われ、2年生「課題研究I」、3年生「課題研究II」および「持続可能な社会の探究(総合的な探究の時間)」のそれぞれ代表生徒が研究成果を発表しました。生徒による司会・進行のもと、活発な質疑応答も行われ、1年生からは「テーマに対して様々なアプローチがあり、視野が広がった。実験の中での工夫や、目的にあわせて実験で調べることを絞っていて、参考になった」、教育関係者からは「質疑応答の内容が鋭く、それでいてそのような観点もあるのかとこちらがハッとさせられるものが多かった」という声が聞かれました。
午後の部は高校校舎にて、2年生全員が「課題研究I」、3年生受講生全員が「課題研究II」、3年生一部が「持続可能な社会の探究」で取り組んだ研究のポスター発表を行いました。参観された教育関係者や卒業生、SSH運営指導委員やお茶の水女子大学アドバイザリーボードの先生方から様々な質問や助言をいただき、発表者にとって大変有意義な時間となりました。これから研究活動を本格的に始める1年生は、「先輩方が沢山アドバイスしてくださってありがたかった。特にテーマの決め方、研究手法の目安を知ることができてよかった」などの感想を述べており、課題研究に関する多くのことを学ぶことができたようです。
教育課程外における取り組み
台湾の台北市立第一女子高級中学との研究交流をはじめ、英語による科学分野の特別講義(サイエンスダイアログ全3回)実施、女性科学者によるシンポジウム、中学生対象の理数体験授業など、様々な活動を企画・実施し、また外部団体の主催するプログラム各種に参加しました。
- 1年諏訪合宿での特別講義 信州大学理学部附属湖沼高地教育研究センター諏訪臨湖実験所所長・宮原裕一・他(5月10日)
- ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム「次世代へのメッセージ」参加(6月4日)
- 第1回サイエンスダイアログ “Research on Mesoporous Plasmonic Films” 国立研究開発法人物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 研究員 Dr. Olga Guselnikova (6月7日)
- 「科学オリンピックにチャレンジしよう」イベント開催(7月7日)
- SSH指定女子高校等合同京都大学研修へ参加(7月24日~26日)
- JERA川崎発電所見学(8月3日)
- お茶の水女子大学主催令和5年度SSH指定女子高校等研究交流会(8月21日)
- JFEスチール東日本製鉄所見学(8月24日)
- 理数一日体験授業開催(8月26日)
- 輝鏡祭(文化祭)SSH「課題研究基礎」「課題研究I」「課題研究II」展示(9月9日)
- SSH指定国立附属3校交流会(9月27日)
- 山梨県立都留高等学校との研究交流会(10月18日)
- 台北市立第一女子高級中学での研究発表・ディスカッション(10月19日)
- 台湾アカデミアシニカTzyy-Jen Chiou博士 “Plant Phosphorus Nutrient: MicroRNA-mediated Surveillance of Phosphate Transport-uptake, translocation and storage” (10月23日)
- 科学地理オリンピックSSH指定校第1回学習交流会(10月23日)
- 科学者を目指す高校生のためのシンポジウム「 日本と世界を科学で繋ぐ女性たち-理系女性のグローバル・キャリアパス-」(11月11日)
- 第2回サイエンスダイアログ “Investigating the Perceived Authenticity and Communicative Abilities of Face-Swapped Portrait Videos” 東京大学大学院情報理工学系研究科研究員Dr. Leslie Woehler(11月15日)
- 科学地理オリンピックSSH指定校第2回学習交流会(11月17日)
- 福島フィールドワーク実施(11月19日~21日)
- 東工大ウィンターレクチャー「原子中の電子の様子~不思議な量子の世界~」東京工業大学理学院化学系准教授 山﨑 優一(12月21日)
- 第3回サイエンスダイアログ “Advanced anaerobic digestion for livestock waste treatment using multifunctional composite” 東京工業大学環境・社会理工学院研究員Dr. Manal Abdel Mohsen Mostafa Ali(2月7日)
- フランスの科学者との交流会:ストラスブール大学教授Nathalie Boulanger博士(寄生虫医学・真菌学専門)、お茶の水女子大学理学部准教授 近藤るみ(2月21日)
その他の取り組み
教育研究会での発表や、SSH科目の授業公開、SSH先進校視察、視察受け入れ、教員研修など、SSH活動を一層充実させるために幅広い取り組みを実施しました。
- SSH学校設定科目授業公開(6月15日)
- 「ジェンダーギャップを越えるSTEAM教育研究会」(奈良女子大学STEAM・融合教育開発機構(RISE)および学校法人ノートルダム清心学園清心中学校清心女子高等学校主催)にて、本校のSSHにおける取り組みを紹介(12月3日)
視察受け入れ
- 大妻中学高等学校(5月15日)
- 福島県立安積高等学校(6月15日)
- 宮城県仙台第一高等学校(6月16日)
- 大分県教育庁(9月20日)
- 英国政府主席科学顧問、駐日英国大使館科学技術政策担当官(9月29日)
- 東北師範大学教授陣(10月12日)
- 山梨県立都留高等学校(10月18日)
- カザフスタン教育訪問団(10月20日)
- 福井県立藤島高等学校・福井県立武生商工高等学校(12月1日)
- 文部科学大臣政務官、文部科学審議官(12月4日)
- 山梨県立都留高等学校(2月5日)
SSH先進校視察
- 大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎、大阪府立天王寺高等学校(6月1日)
- 豊島岡女子学園中学校高等学校(6月7日)
- 兵庫県立加古川東高等学校(オンライン)(8月28日)
- 東京都立戸山高等学校(11月4日)
教員研修等
- 台北市立第一女子高級中学校教員との教員交流実施(4月25日)
- SSHコーディネーター情報交流会参加(8月9日)
- 関東近県SSH指定7女子等研究交流会参加(8月21日)
- 校内教員研修会実施(8月29日)
- 全国国立大学附属学校連盟高等学校部会教育研究大会参加(10月13日)
- SSH情報交換会参加(12月26日)
- 関東近県SSH指定7女子校等課題研究発表会高大接続会議(3月25日)
2022年度の主な取り組み・成果
教育課程における取り組み
特別授業・研究室訪問・校外学習など、様々な取り組みを行いました。
生活の科学(1年次 家庭科 学校設定科目)
- エシカル・サステイナブルを軸として、身近な生活の中の科学を題材とした講義や、実習・実験を実施するとともに、大学の先生および専門家による特別講義を行いました。
【講義のテーマ】
- 「タンパク質で持続可能な社会に貢献する」 スパイバー取締役兼執行役員 菅原潤一 (7月5日)
- 「植物の色と染色の科学」明治大学教授、お茶の水女子大学生物学科名誉教授 作田正明(9月27日)
課題研究基礎(1年次 学校設定科目)
- 「数」、「グラフ」、「データ」の3つのテーマについて、数学・理科・情報のそれぞれの科目の特性をいかしたアプローチによる授業を行い、日ごろ、各教科・科目で学んでいる内容を融合させ、理解を深めることを試みました。
- グループで水質調査を実施し、その成果を元に1人1枚ポスターを作成して発表会を行いました。
- 身のまわりの酸の滴定実験を行い、実験結果や考察について発表(プレゼンテーション)を行いました。
- 物理・地学、化学、生物、数学・情報の4分野に分かれて、分野別課題研究を行いました。その結果について分野内発表会を行い、さらに各分野の代表に選ばれたグループが全体発表を行いました。
- 大学の先生および専門家による特別講義を行いました。
【講義のテーマ】
- 「諏訪(長野)の地形や自然について」お茶の水女子大学附属高等学校非常勤講師 千葉裕一郎(5月2日)
- 「未来を創る科学」東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授 池上高志・茂木健一郎(5月9日)
- 「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」原子力発電環境整備機構(NUMO) 実松由紀・吉田麻央・小川彩(6月13日)
- 「プレゼンデザイン論」筑波大学図書館情報メディア系助教 小野永貴(7月4日)
- 「データサイエンス論」お茶の水女子大学理学部情報学科教授 伊藤貴之(10月17日)
【研究の受賞】
- 第17回「科学の芽」賞 高校生部門努力賞
- 第18回 IPA「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」2022 優秀賞
- キリンスクールチャレンジ2022 優秀賞
課題研究I(2年次 学校設定科目)
- 7領域・8分野でそれぞれの課題研究での活動を行いました。
- 9月の文化祭では来場者に向けて探究成果を発表し、10月には「共有の時間」(中間発表)、3月に成果発表会を実施しました。
- 1年を通して各領域で大学の先生や専門家をお招きして特別講義を実施し、さらに研究室訪問、研究室利用、企業や地方自治体へのインタビューなどの活動を行いました。
【講義のテーマ】
- 「統計から社会を読み解く―分析・評価の方法―」お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系教授 永瀬伸子(社会科学)5月10日
- 「気候変動適応のミステリー」お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系人間文化創成科学研究所准教授 長谷川直子(地球環境)5月30日
- 「グローバルな視点から教育格差を考える」お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系教授 浜野隆(社会科学)6月7日
- 「遺伝カウンセリング」お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科助教 佐々木元子(生命科学)6月14日
【研究室訪問など】
- 国立科学博物館訪問(4月27日)生命科学
- 東京大学生産技術研究所(5月11日)地球環境科学の埋立地の防災を研究するグループ
- 武蔵野市役所(5月11日)地球環境科学のゴミ問題を研究するグループ
- Daiichi Sankyoくすりミュージアム訪問(5月17日)生命科学
- お茶の水女子大学嶌田智教授植物系統進化学研究室(5月24日)生命科学の2年および「課題研究II」の3年
- 美里オーストリッチファーム(ダチョウの博物館)訪問(12月26日)生命科学
【その他の活動】
- 株式会社レノバ広報室へ再生可能エネルギー事業についてのインタビュー(地球環境科学)5月10日
- 北海道大学総合博物館小林快次教授へのオンラインインタビュー(生命科学)5月23日
- 東京大学大学院農学生命科学研究科五十嵐圭日子教授へのオンラインインタビュー(生命科学)5月25日
- 奈良女子大学佐伯和彦教授へのオンラインインタビュー(生命科学)7月5日
- 九州大学農学研究院東江栄教授へのオンラインインタビュー(地球環境科学)8月31日
- Dlink Straw代表野村優妃氏へのオンラインインタビュー(生命科学)11月1日
- 美里オーストリッチファーム吉野友子氏へのオンラインインタビュー(生命科学)11月7日
【研究の成果発表】
- 関東近県SSH指定7女子高校等研究交流会(8月18日)
- マスフェスタ(全国数学生徒研究発表会)(8月28日)
- 日本地理学会2022年秋季学術大会高校生ポスターセッション(9月30日)
- Tokyoサイエンスフェア英語プレゼンテーションおよびポスター発表(11月27日)
- 第45回日本分子生物学会年会(12月2日)
- 東京都内SSH指定校合同発表会(12月18日)
- チャレンジ!!オープンガバナンス 2022(3月1日)
- 日本藻類学会第47回大会(3月22日)
- 日本地理学会春季学術大会高校生ポスターセッション(3月25日)
- 関東近県SSH指定校合同発表会(3月26日)
- 関東近県SSH指定7女子校等課題研究発表会(3月29日)
【研究の受賞】
- 第6回高校生科学教育大賞 優秀賞
- 海の宝アカデミックコンテスト 2022 全国大会 マリン・サイエンス部門 関東・中部ブロック 奨励賞
- 第5回 統計データ分析コンペティション 学校表彰 審査員奨励賞
- 東京大学公共政策大学院等主催チャレンジ‼オープンガバナンス(COG2022)セミファイナリスト、ポスター展銅賞受賞
- 第16回高校生理科研究発表会 奨励賞
- 第23回日経STOCKリーグ 入選
課題研究II(3年次 学校設定科目)
課題研究Iの研究を継続・発展させ、学会や発表会で発信活動を行いました。
【研究の成果発表など】
- 第 74 回日本細胞生物学会(6月28日)
- 第 68 回図書館問題研究会 (7月17日)
- 令和4年度 SSH生徒研究発表会(8月3日)
- 第45回日本分子生物学会年会(12月2日)
- 都内 SSH 指定校合同成果発表会(12月18日)
【研究の受賞】
- 第6回高校生科学教育大賞 優秀賞
- 第17回「科学の芽」賞 高校生部門努力賞
- 海の宝アカデミックコンテスト 2022 全国大会 マリン・サイエンス部門 関東・中部ブロック 奨励賞
- 第16回高校生理科研究発表会 奨励賞
その他の教育課程内の取り組み
- 情報 1年「情報I」特別講義「ICTリテラシーの基礎と応用」日本大学経済学部専任講師 山口健二(6月3日)
- 地理 1年「地理総合」特別授業「GISは私たちの生活の中でどのように役立てられているのか」株式会社ナビタイムジャパン代表取締役社長兼CEO 大西啓介(7月1日)
- 英語 2年「英語コミュニケーションII」特別講義「Crossing the Border」南オーストラリア州カルガリー病院RN 中村恭子(7月8日)
2022年度SSH成果発表会
3月21日(火曜日)、2022年度SSH成果発表会を開催しました。教育関係者、 SSH運営指導委員の先生方、お茶の水女子大学SSHアドバイザリーボードの先生方、保護者や附属中学生、卒業生など88名の参加者に向けて、生徒主体で取り組んできた課題研究の成果を発表しました。午前中は大学講堂にて2年「課題研究I」の8分野、3年「課題研究II」、そして3年必修「総合的な探究の時間~持続可能な社会の探究~」の代表生徒が研究発表および質疑応答を行いました。午後の部では、2年生全員と一部の3年生が校内で下級生に向けてポスター発表形式で研究を紹介し、質問やコメントなどに対応しました。発表は、午前・午後の部ともに、SSH運営指導委員やアドバイザリーボード、SDGs推進研究所の先生方や大学院生、本校卒業生にもご覧いただき、さまざまなご助言・ご指導をいただきました。成果発表会後に行われたSSH運営指導員会では、「研究テーマの多様性に圧倒された」「的を射た質問や、それに対する回答の質が非常に高かった」などのコメントをいただきました。また、生徒による振り返りでは、1年生からは「それぞれの分野の中で普段の授業や日常の疑問にとっかかりを掴んで学びを深めている発表が多いように感じました。スライドは簡潔に、大きく、図や表を用いて視覚的にも分かりやすくなるように工夫されていて説明の理解に役立ちました。数値化、グラフ化し、数字的根拠に基づいて考察をしているグループが多く、説得力がありました」「同じ分野でも幅広い着眼点で研究が行われていて、多様な発表を聞くことができとても勉強になった。先行研究や独自に行った調査を効果的に使って自分の主張や結論を根拠づけしていた。ポスターには要点をまとめ、細かい部分は口頭による説明で補うと聞く側が理解しやすいと感じた」等のコメントが寄せられ、上級生の発表から多くのことを学んだようでした。
教育課程外における取り組み
台湾の台北市立第一女子高級中学とのオンライン交流をはじめ、英語による特別講義、STEAM分野の実験・活動を英語で行うSTEAM×English(全3回)、中学生対象の理数体験授業など、様々な活動を企画・実施し、また外部団体の主催するプログラム各種に参加しました。
- 諏訪合宿(1年諏訪フィールドワーク)(5月12日)
- 第1回STEAM×English(チョコレート染料の実験)実施(5月10日)
- 台北市立第一女子高級中学(北一女)との英語によるオンライン交流(5月20日, 6月8日)
- 東京大学・生産技術研究所研究員Chloe Salhani氏による英語講義(Materials Science: a look at physics at the nanoscale)実施(6月13日)
- 国立天文台TMTプロジェクトカリフォルニア事務所林左絵子准教授による英語講義(The Universe - we are in this together)実施(7月6日)
- JFEスチール東日本製鉄所見学(8月23日)
- 理数一日体験授業開催(8月27日)
- 輝鏡祭(文化祭)SSH「課題研究基礎」「課題研究I」「課題研究II」展示(9月12日)
- ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム「次世代へのメッセージ」参加(11月3日)
- 第2回STEAM×English(パスタタワー建設)実施(11月9日)
- 第26回公開教育研究会開催(11月19日)
- 台北市立第一女子高級中学(北一女)との英語による合同研究発表会実施(11月25日)
- 福島フィールドワーク実施(11月27~29日)
- 東工大ウィンターレクチャー実施(12月22日)
- SDGsの達成に挑むプログラム(JERA主催)参加(12月27日)
- 第3回STEAM×English(国際交流プラザのアート作品鑑賞)実施(1月30日)
- キャリアガイダンス(1 年生対象)実施(3月14日)
- 社会で活躍する女性科学技術人材等による進路講演会(1年)(3月16日)
その他の取り組み
SSH先進校視察や、視察受け入れ、教員研修など、SSH活動を一層充実させるために幅広い取り組みを実施したほか、課題研究基礎の取り組みを紹介する「課題研究基礎ブックレット」を発行しました。また、高大連携特別教育とSSHプログラム等の教育実践が認められ、第15回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰を受賞しました。
視察受け入れ
- 北鎌倉女子学園中学校高等学校(6月8日)
- 岡山県立岡山一宮高等学校(10月14日)
SSH先進校視察
- 岡山県立岡山一宮高等学校(6月27日)
- ノートルダム清心女子中学・清心高等学校(6月27日)
- 広島大学附属高等学校(6月28日)
教員研修
- 東京都指定校合同教員研修会参加(7月25日)
- 関東近県SSH指定7女子等研究交流会(8月18日)
- 校内教員研修会実施(8月29日)
- 全国国立大学附属学校連盟高等学校部会教育研究大会参加(10月14日)
- SSH情報交換会参加(12月26日)
- 関東近県SSH指定7女子校等課題研究発表会高大接続会議(3月29日)
2021年度の主な取り組み・成果
教育課程における取り組み
特別授業・研究室訪問・校外学習など、様々な取り組みを行いました。
生活の科学(1年次 家庭科 学校設定科目)
- エシカル・サステイナブルを軸として、身近な生活の中の科学を題材とした講義や、実習・実験を実施しました。
- 大学の先生および専門家による特別講義を行いました。
【講義のテーマ】
- 「科学技術で未来社会を切り拓く―人工クモ糸による素材革命―」(7月7日)Spiber株式会社取締役兼執行役菅原潤一氏
- 「植物の色と染色の科学」(梅・菊組9月28日,蘭組9月29日※蘭組は録画視聴)お茶の水女子大学生物学科名誉教授 作田正明氏
- 「地球温暖化の現状といま私たちにできること」(11月24日)株式会社ボーダレス・ジャパン ハチドリ電力代表 小野 悠希氏
課題研究基礎(1年次 学校設定科目)
- 「数」、「グラフ」、「データ」の3つのテーマについて、数学・理科・情報のそれぞれの科目の特性をいかしたアプローチによる授業を行い、日ごろ、各教科・科目で学んでいる内容を融合させ、理解を深めることを試みました。
-
グループで水質調査を実施し、その成果を元に1人1枚ポスターを作成して発表会を行いました。
- 身のまわりの酸の滴定実験を行い、実験結果や考察について発表(プレゼンテーション)を行いました。
- 「数について」、「数値を扱う」、「データの扱い」の3つのテーマについて、数学・理科・情報のそれぞれの科目の特性をいかしたアプローチによる授業を行い、日ごろ、各教科・科目で学んでいる内容を融合させ、理解を深めることを試みました。
- 物理・地学、化学、生物、数学・情報の4分野に分かれて、分野別課題研究を行いました。その結果について分野内発表会を行い、さらに各分野の代表に選ばれたグループが全体発表を行いました。
-
大学の先生および専門家による特別講義を行いました。
【講義のテーマ】
- 「人の心を理解するためのアンドロイド研究」東京大学大学院総合文化研究科 池上高志教授
- 「図書館を活用した探究の技法」お茶の水女子大学附属図書館職員
- 「データサイエンスへの誘い」お茶の水女子大学理学部情報科学科 伊藤貴之教授(文理融合AI・データサイエンスセンターセンター長)
- 「プレゼンデザイン論」筑波大学図書館情報メディア系 小野永貴先生
【研究の受賞】
- 第5回アーツカレッジヨコハマ高校生ITアプリアイデアコンテスト 佳作(3月19日 )
- 第5回和歌山県データ利活用コンペティション 政策アイデア賞(12月18日 )
- 2021年度統計データ分析コンペティション 特別賞(統計分析)(10月18日)
課題研究I(2年次 学校設定科目)
-
6領域・8分野でそれぞれの課題研究での活動を行い、10月に「共有の時間」(中間発表)、3月に成果発表会を実施しました。詳しくは2021年度SSH成果発表会のページをご覧ください。
各講座で大学の先生や専門家をお招きして特別講義を実施し、さらに、研究室訪問、研究室利用、企業や地方自治体へのインタビューなどの活動を行いました。その一部を紹介します。
【講義のテーマ】
- 「チーム開発の実践から学ぶ協働力の探究」(5月12・19日)株式会社Odd-e Japan代表取締役江端一将氏
- 「統計学の基本―分析・評価の方法―」(5月26日)お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科永瀬伸子教授
- 「心身の健康に関する心理学的アプローチ」(6月9日)お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科大森美香教授
- 「ブラジル発バイオアートと女性アーティスト・研究者のキャリア」(6月16日)、バイオアーティスト・サンパウロ大学院リサーチフェロー・早稲田大学客員研究員Anais Karenin Murakami氏
- 「遺伝カウンセリング」(6月23日)お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科佐々木元子助教
- 「発酵・未利用資源を用いたエタノール製造と女性起業家のキャリア」(7月7日)株式会社ファーメンステーション代表取締役社長酒井里奈氏
-
「アカデミックな世界への誘い〜テキストマイニングを例に〜」(11月8日)日本大学経済学部大槻明教授
- 「『未来のXX』をデザインするワークショップ」(10月27日、11月10日)カシオ計算機株式会社技術本部エンジニア/デザイナー高橋英士朗氏、井田幸彦氏ら、MIMIGURI株式会社淺田史音氏、佐藤比呂氏ら
- 「情報科学の基礎と応用」(11月24)日群馬大学理工学府電子情報部門桑名杏奈教授
【研究室訪問など】
- お茶の水女子大学大学院相川京子教授生物化学研究室(5月26日)
- お茶の水女子大学大学院嶌田智教授植物系統進化学研究室(6月16日、8月25日)
- 順天堂大学消化器内科・腸内細菌研究グループ(7月26日)
- 東京大学医科学研究所オンラインインタビュー(8月4日)
【その他の活動】
- 地域の防災に関する懇談会開催 茗荷谷町会(文京区)松井副会長ほか(7月14日)
- 「環境を守るバイオトイレ」に関するインタビュー実施、正和電工株式会社橘井敏弘社長(11月10日)
- JST主催「サイエンスアゴラ2021」参加(11月6日)
- 「商店街と大規模商業店舗の共生を考える」インタビュー実施、豊田北口商店連合組合(日野市)・イオンモール多摩平の森店(1月27日)
【校外学習】
【研究の成果発表】
- Tokyoサイエンスフェア(11月28日)
- 第44回日本分子生物学会年会 高校生発表(12月3日)
- 東京都内SSH指定校合同発表会(12月19日)
- 京都大学ポスターセッション(3月12日)
- 天文学会ジュニアセッション(3月19日)
- 化学分野の研究成果などを英語でする会(NICEST)(3月20日)、工学院大学賞および東京工科大学賞受賞
- 関東近県SSH指定校合同発表会(3月21日)
- 第95回日本細菌学会総会 中・高校生研究発表セッション(3月30日)
- 日本藻類学会第 46回大会・高校生ポスター発表(3月30日)
【研究の受賞】
- 第22回日経STOCKリーグ 部門優秀賞(高校)(3月12日)
- 2021年度統計データ分析コンペティション 特別賞(統計活用)・学校表彰(10月18日 )
- 日本地理学会高校生ポスターセッション 理事長賞(3月)
- 東京大学主催「チャレンジ‼オープンガバナンス2021」ファイナリストおよびセミファイナリスト (3月6日)
課題研究II(3年次 学校設定科目)
課題研究Iの研究を継続・発展させ、学会や発表会で発信活動を行いました。
- 愛媛県立松山南高等学校との交流会「未来の女性研究者交流発表会」
- 東京都内SSH指定校合同生徒研究発表会
-
第92回日本動物学会オンライン米子大会・高校生発表ポスター賞
-
文化祭にてSSH展示発表
-
第12回坊っちゃん科学賞研究論文コンテスト(高校部門)優良入賞
-
第20回全国高校生理科・科学論文大賞
その他の教科の受賞
- 第16回科学地理オリンピック日本選手権 兼 第18回国際地理オリンピック選抜大会 銀メダル受賞(2022年3月)
- 1年「地理A」:第31回私たちの身のまわりの環境地図作品展 努力賞受賞(10月31日)
-
1年「地理A」:中央大学主催第21回高校生地球環境論文賞 優秀賞他 受賞(2022年1月)
2021年度SSH成果発表会
3月22日(火曜日)、2021年度SSH成果発表会を開催しました。150名(本校教員24名含む)の参加があり、教育関係者や保護者のほか、本学附属中学生57名(後日のオンデマンド視聴含む)も参加し、本校の取り組みを広く発信することができました。午前中に代表生徒の発表をオンライン(Zoom利用)で実施し、その後、2年生全員と一部の3年生が校内で下級生に向けて対面式のポスター発表を行いました。発表は、午前・午後の部ともに、SSH運営指導委員やお茶の水女子大学のSSHアドバイザリーボードの先生方や、「課題研究II」のメンターであるお茶の水女子大学大学院博士後期課程の学生の方にもご覧いただき、大変参考になるご助言をいただくことができました。また、「生徒が堂々と発表している姿に感心した」「文理を超えた様々な視点から、科学的な研究を追究できていた」「昨年度よりも発表内容が更にレベルアップした」などのコメントもいただきました。
代表発表
各クラスで代表生徒の発表を視聴
[午前の部]
午前の部では、2年「課題研究I」の8領域の代表生徒および3年「課題研究II」および「持続可能な社会の探究」の代表生徒が、それぞれ6分間の発表と2分間の質疑応答を行いました。その様子はZoomで各クラスや保護者、附属中学生、教育関係者らに配信されました。運営指導委員やアドバイザリーボードの先生方からは生徒の研究に関して、するどいご指摘や今後の研究に活かせる具体的なアドバイスをいただき、生徒たちは新たな視点を得ることができました。
[午後の部]
午後は、2年生全員が1年間かけて取り組んできた計77テーマにわたる「課題研究I」の成果を、1年生および運営指導委員、アドバイザリーボードの先生方に向けて発表しました。1年生は2年生の発表を熱心に聞き、研究内容だけではなく研究手法やテーマ設定に関して積極的に質問する姿が見られました。3年生の代表者らは、体育館にて「課題研究II」や3年必修「持続可能な社会の探究」において取り組んだ課題のポスター発表(計20テーマ)を行いました。生命倫理を取り扱ったテーマが多く、2年生は来年度の自分たちの活動などをイメージしながら発表を聞いていたようです。「課題研究II」に関しては、3年生ならではの深く掘り下げられた研究に感心しつつ、研究と入試準備の両立に関して助言を仰ぐ2年生の姿も見られました。
発表会の当日録画は、附属中学の希望者46名に3月25日(金)に視聴され、本校生徒たちにとっては研究の成果を広く発信し、下級生に普及していく貴重な機会となりました。
午後のポスターセッション
運営指導委員の先生方からもご助言をいただく
教育課程外の取り組み
台湾の台北市立第一女子高級中学とのオンラインでのディスカッションをはじめ、ハワイ大学やグリフィス大学など、海外の大学の研究者の特別講義を英語で聞くなどの活動を行いました。
- 台北市立第一女子高級中学(北一女)とのオンライン交流(6月)および合同研究発表会(11月)
- ハワイ大学特別講義「宇宙探査ロボット開発と女性理系研究者のキャリアパス」(7月14日)ハワイ大学海洋地球科学技術学部Frankie Zhu准教授(他県4校がオンラインで参加、7月9日に事前学習を実施)
- グリフィス大学特別講義「AI Challenges」(5月10日)オーストラリアグリフィス大学教員Francesco Olivieri氏
- 上野千鶴子氏講演「女性リーダーは何を変えるか?」(9月29日)
その他の取り組み
SSH先進校視察や、視察受け入れ、教員研修など、SSH活動を一層充実させるために幅広い取り組みを実施しました。
視察受け入れ
- 駐日英国大使館・科学技術部によるSSH視察の受け入れ(4月9日)
- 埼玉県立教育委員会・埼玉県立小川高等学校(10月25日)
- 第一薬科大学 副学長(3月2日)
SSH先進校視察
- 島根県立出雲高等学校(5月10日)
- 鹿児島県立国分高等学校(5月14日)管理職視察も同日実施
- 愛媛県立松山南高等学校(5月17日)
教員研修
- 「課題研究I」評価ルーブリックに関する校内研修(6月17日)
- 東京都内SSH指定校合同教員研修(7月21日)に参加し、国立校代表として授業実践を紹介
2020年度の主な取り組み・成果
教育課程における取り組み
生活の科学(1年次 家庭科 学校設定科目)
- エシカル・サステイナブルを軸として、身近な生活の中の科学を題材とした講義や、実習・実験を実施しました。
- 大学の先生および専門家による特別講義を行いました。
【講義のテーマ】
- 「科学技術で未来社会を拓く ~人工クモ糸による素材革命~」
(Spiber株式会社 取締役兼執行役 菅原潤一氏)- 詳しくは1年「生活の科学」特別授業「科学技術で未来社会を切り拓く―人工クモ糸による素材革命―」のページをご覧ください。
- 「植物の色と染色の科学」
(お茶の水女子大学理学部生物学科 教授 作田正明氏 )- 詳しくは1年「生活の科学」特別授業「植物の色と染色の科学」のページをご覧ください。
- 「ソーシャルな仕組みづくりと自然エネルギー」
(株式会社ボーダレスジャパン 代表取締役社長・ハチドリ電力 代表 田口一成氏)- 詳しくは1年「生活の科学」特別授業「ソーシャルな仕組みづくりと自然エネルギー」のページをご覧ください。
- 「科学技術で未来社会を拓く ~人工クモ糸による素材革命~」
課題研究基礎(1年次 学校設定科目)
- 「数」、「グラフ」、「データ」の3つのテーマについて、数学・理科・情報のそれぞれの科目の特性をいかしたアプローチによる授業を行い、日ごろ、各教科・科目で学んでいる内容を融合させ、理解を深めることを試みました。
- 水質調査を行いポスターを作成し、2学期にはグループでポスター発表を行い共有しました。
-
身のまわりの酸の滴定実験を行い、実験結果や考察について発表(プレゼンテーション)を行いました。
- 「数について」、「数値を扱う」、「データの扱い」の3つのテーマについて、数学・理科・情報のそれぞれの科目の特性をいかしたアプローチによる授業を行い、日ごろ、各教科・科目で学んでいる内容を融合させ、理解を深めることを試みました。
- 物理・地学、化学、生物、数学・情報の4分野に分かれて、グループ別課題研究を行いました。その結果について分野別発表会を行い、さらに各分野の代表に選ばれたグループが全体発表を行いました。
- 大学の先生および専門家による特別講義を行いました。
【講義のテーマ】
- 「『課題研究基礎』を【もっと!】楽しむための図書館を活用した探究の技法」
(お茶の水女子大学図書館職員)- 詳しくは1年必修「課題研究基礎」特別講義:「図書館を活用した探究の技法」のページをご覧ください。
- 「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」
(原子力発電環境整備機構(NUMO) 井上寛子氏 門馬もも氏 森沙紀氏)- 詳しくは1年「課題研究基礎」特別講義:「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」のページをご覧ください。
- 「データサイエンス論」
(お茶の水女子大学理学部情報学科 教授 伊藤貴之氏)- 詳しくは1年必修「課題研究基礎」特別講義「データサイエンスへの誘い」のページをご覧ください。
- 「プレゼンデザイン論」
(日本大学芸術学部 専任講師 小野永貴氏)- 詳しくは1年必修「課題研究基礎」特別講義「プレゼンデザイン論」のページをご覧ください。
- 「『課題研究基礎』を【もっと!】楽しむための図書館を活用した探究の技法」
課題研究I(2年次 学校設定科目)
- 今年度より「課題研究I」を6領域・8分野で実施しました。
- それぞれの課題研究での活動を行い,10月に「共有の時間」(中間発表),3月に成果発表会を実施しました。詳しくは2020年度SSH成果発表会(兼 第24回公開教育研究会)のページをご覧ください。
- 各講座で大学の先生や専門家による特別講義を行いました。その一部を紹介します。
- 「心身の健康に関する心理学的アプローチ」
(お茶の水女子大学生活科学部心理学科 教授 大森美香氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(生命科学)特別授業:「心身の健康に関する心理学的アプローチ」のページをご覧ください。
- 「格差を広げないためには、どのような食育が必要か」
(お茶の水女子大学生活科学部食物栄養学科 教授 赤松理恵氏) - 「統計的手法とデータの入手」
(お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系 教授 永瀬伸子氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(社会科学)特別授業:「統計的手法とデータのの入手」のページをご覧ください。
- 「遺伝カウンセリングについて」
(お茶の水女子大学遺伝カウンセリングコース 助教 佐々木元子氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(生命科学)特別授業:「遺伝カウンセリングについて」のページをご覧ください。
- 「分子模型でわかる!薬の仕組み」
(上智大学理工学部 准教授 近藤次郎氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(生命科学)特別授業:「分子模型でわかる!薬の仕組み」のページをご覧ください。
- 「ポスタープレゼンテーションの極意(高大連携企画)」
(京都大学 院生 樋田智美氏) - 「生物にはどんな原理があるのだろうか?」
(名古屋大学名誉教授 美宅成樹氏 )- 詳しくは2年「課題研究I」(生命科学)特別授業:「生物にはどんな原理があるのだろうか?」のページをご覧ください。
- 「道路舗装とまちづくり」
(株式会社佐藤渡辺 執行役員営業本部技術営業部長 中村則義氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(地球環境科学)特別授業:「道路舗装とまちづくり」のページをご覧ください。
- 「地球温暖化について」
(東京都立大学名誉教授 三上岳彦氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(地球環境科学)特別授業:「地球温暖化と二酸化炭素濃度」のページをご覧ください。
- 「UIデザインのプロセスと実際」
(カシオ計算機株式会社デザイナー 井田幸彦氏 新野佑樹氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(数理・情報科学)特別授業:「UIデザインのプロセスと実際」のページをご覧ください。
- 「情報科学の基礎と応用」
(群馬大学電子情報部門 助教 桑名杏奈氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(数理・情報科学)特別授業:「情報科学の基礎と応用」のページをご覧ください。
- 「人工知能を活用したモノづくり」
(共栄大学国際経営学部 准教授 伊藤大河氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(数理・情報科学)特別授業:「人工知能を活用したモノづくり」のページをご覧ください。
- 「社会的課題のアプローチ手法について」
(東京大学社会科学研究所 教授 宇野重規氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(地球環境科学)特別授業:「社会的課題のアプローチ手法について」のページをご覧ください。
- 「音楽と数学」
(ジャズピアニスト・数学者 中島さちこ氏)- 詳しくは2年「課題研究I」(音楽学)特別授業:「音楽と数学」のページをご覧ください。
- 「心身の健康に関する心理学的アプローチ」
- 各講座では課題研究の成果を外部の学会やコンクール等にて発表しました。その一部を紹介します。
- 生命科学の生徒1名が、中央大学主催「第20回高校生地球環境論文賞」に応募し、優秀賞を受賞しました。
- 地球環境科学領域の生徒9名2チームが、特定非営利法人学校インターネット教育推進協会主催「第23回全国中学高校Webコンテスト」に参加し、1チーム4名が金賞を受賞しました。
- 1年間の探究の成果として個人やグループによる論文やポスターを作成しました。その一部を『生徒研究成果集』に収録しました。『生徒研究成果集』は、探究活動の成果に掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
2020年度SSH成果発表会(兼 第24回公開教育研究会)
3月13日(土曜日)、2020年度SSH成果発表会(兼 第24回公開教育研究会)を開催しました。新型コロナウイルス感染症対策のため、対面とオンラインを併用して実施しました。
午前の部①では、「課題研究I」の各領域の代表生徒による口頭発表を行いました。1・2年生は各HR教室からオンラインで参加しました。事前に申し込みをいただいた全国の教育関係者、保護者の方々にもオンラインでご参加いただきました。発表生徒と運営指導委員の方々(他大学教授や研究機関関係者)やアドバイザリーボードの方々(お茶大教授)の質疑応答を視聴していた1年生からは、「社会科学や芸術文化と科学などの主観的になりかねないテーマについてもいかに客観的に科学的に探究していくかがポイントだと思った」「大学の先生に質問されてもはっきりと答えられるくらい根拠を持って探究を進める必要があるのだと感じた」といった感想がきかれました。
午前の部②では、2年生全員がグループまたは個人でポスター発表を行いました。16教室に研究の成果として作成された78テーマの大型ポスターがすべて掲示されました。2年生は、1年生や運営指導委員、アドバイザリーボードに向けて、テーマ設定の難しさ、実験等の過程、文献調査やインタビューについて等、自分たちの経験を生き生きと伝えていました。
午後の部では、対面とオンラインによる研究協議を行いました。運営指導委員やアドバイザリーボードからは、生徒自身が設定したテーマや探究方法への教師の指導のタイミング、ポスターセッションの方法、理系や文系にとらわれない様々なテーマを科学的に探究するための留意点など、多岐にわたって講評をいただきました。外部の参加者からも全校体制で取り組んでいることや教科間連携などについて、大変勉強になったとのお声をいただきました。
教育課程外の取り組み
海外交流
- 例年は3泊4日の台湾研修を実施していますが、今年度はCOVID-19の影響により研修を中止し、台北市立第一女子高級中学(台北一女)とのオンラインミーティングを実施しました。2年生9名が参加し、プレゼンテーションやディスカッションを通じて台北一女の生徒と議論を深めました。
- 詳しくは台北一女とのオンラインミーティングのページをご覧ください。
特別講義
- 1年生全員がGoogle社主催Mind the Gapオンラインプログラムに参加しました。女性エンジニアによる講義では、情報科学分野の紹介やその分野の可能性・将来性、講師が情報科学の道に進んだ経緯等についても話を伺いました。また、技術部門で働く女性をはじめとするメンバーによる質疑応答も行われました。
- 読売新聞社主催ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム「次世代へのメッセージ」に本校19名の生徒が参加しました。「知の継承~リチウムイオン電池への道」をテーマに旭化成名誉フェロー教授・吉野彰氏(2019年ノーベル化学賞)と筑波大学名誉教授・白川英樹氏(2000年ノーベル化学賞)および横浜薬科大学学長・江崎玲於奈氏(1973年ノーベル物理学賞)による基調講演・パネル討論・質疑応答が行われました。
課題研究の成果発表
- 東京工業大学主催第13回高校生バイオコン・第14回バイオものコンにおいて、本校2年生2チーム12名が、高校生バイオコン優勝、バイオものコン優勝・社会貢献賞・審査員特別賞を受賞しました。
- 文部科学省主催・JST主催令和2年度SSH指定校生徒研究発表会にて3年生1名が最終発表者に選考され、全国に発信しました。また、2年生2名が当日終日参加しました。さらに1、2年生全員がオンデマンドのポスター発表の視聴を行い、研究の参考にしました。
- 東京都内SSH指定校合同発表会に、2年生32名(口頭発表1件、ポスター発表19件)が参加しました。口頭発表では「暮らしの化学」分野の生徒2名が「ブルーベリー発電と電解液〜色素増感型太陽電池〜」について発表し,活発な質疑応答が行われました。ポスター発表には,「暮らしの化学」より3件5名,「数理・情報科学」より2件3名,「芸術文化と科学:色と形の科学」より1件1名,「芸術文化と科学:文学」より1件1名,「社会科学」より12件20名が参加し,オンデマンドでの質疑応答が行われ,多様な分野の成果を発信しました。
- 令和2年度Tokyoサイエンスフェア「研究発表会」に、2年生4名(「暮らしの化学」より1件2名、「数理・情報科学」より1件2名)が参加しポスター発表を行いました。
- 関東近県SSH指定校合同発表会に2年生21名が発表者として参加しました。
- 詳しくは令和2年度関東近県SSH指定校合同発表会参加報告のページをご覧ください。
- 本校主催2020年度SSH成果発表会(兼 第24回公開教育研究会)を実施しました。
- 詳しくは2020年度SSH成果発表会(兼 第24回公開教育研究会)のページをご覧ください。
- 第83回情報処理学会全国大会併催 第3階中高生情報学研究コンテストにて、「数理・情報科学」から2年生2名がポスター発表を行い、奨励賞を受賞しました。
2019年度の主な取り組み・成果
教育課程における取り組み
生活の科学(1年次 家庭科 学校設定科目)
- 5月に諏訪地方で岡谷蚕糸博物館、山田養蜂所を見学し、その後の繊維や脂肪酸の実験・実習を含む体験的な学びにつなげることを試みました。
- 詳しくは「1年合宿 2019」のページをご覧ください。
- 大学の先生および専門家による特別講義を行いました。
【講義のテーマ】
- 「科学技術で未来社会を拓く ~人工クモ糸による素材革命~」
(Spiber株式会社 取締役兼執行役 菅原潤一氏)- 詳しくは1年「生活の科学」特別授業「科学技術で未来社会を切り拓く―人口クモ糸による素材革命―」のページをご覧ください。
- 「食の安全」
(お茶の水女子大学生活科学部食物栄養学科 教授 村田容常氏 )- 詳しくは1年「生活の科学」村田教授によるSSH「食の安全」に関する特別授業のページをご覧ください。
- 「植物の色の科学」
(お茶の水女子大学理学部生物学科 教授 作田正明氏)- 詳しくは1年「生活の科学」作田校長先生によるSSH「植物の色と染色の科学」に関する特別講義のページをご覧ください。
- 「環境に配慮した新型草木染め」
(Livra 代表 小森優美氏)- 詳しくは1年「生活の科学」小森優美先生によるSSH特別ワークショップ「エシカルな草木染め」のページをご覧ください。
- 「紋様と数学」
(数学者・STEAM教育者 中島さち子氏)- 詳しくは1年「生活の科学」中島さち子氏によるSSH「数学と紋様」特別授業&ワークショップのページをご覧ください。
- 「科学技術で未来社会を拓く ~人工クモ糸による素材革命~」
課題研究基礎(1年次 学校設定科目)
- 5月に諏訪地方で水質調査や地形観察を体験し、教室における学びを観察・実験・実習により深めることを試みました。
- 詳しくは「1年合宿 2019」のページをご覧ください。
- 「数について」、「数値を扱う」、「データの扱い」の3つのテーマについて、数学・理科・情報のそれぞれの科目の特性をいかしたアプローチによる授業を行い、日ごろ、各教科・科目で学んでいる内容を融合させ、理解を深めることを試みました。
- 物理・地学、化学、生物、数学・情報の4分野に分かれて、グループ別課題研究を行いました。その結果は分野別発表会においてプレゼンテーションを行い、共有しました。
- 詳しくは1年「課題研究基礎」3学期「4分野別課題研究」のページをご覧ください。
- 大学の先生および専門家による特別講義を行いました。
【講義のテーマ】
- 「未来を創る科学」
(東京大学大学院総合文化研究科 教授 池上高志氏)- 詳しくは1年必修「課題研究基礎」特別講義:「未来を創る科学」のページをご覧ください。
- 「諏訪の地形や自然について」
(お茶の水女子大学附属高等学校 非常勤講師 千葉裕一郎氏) - 「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」(ロールプレイ授業)
(NUMO 森沙紀氏)- 詳しくは1年「課題研究基礎」特別講義:「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」のページをご覧ください
- 「図書館を利用した探究の技法」
(お茶の水女子大学図書・情報課 川崎真実氏)- 詳しくは1年必修「課題研究基礎」特別講義:「図書館を活用した探究の方法」のページをご覧ください。
- 「データサイエンス論」
(実践女子大学人間社会学部 教授 竹内光悦氏)- 詳しくは1年必修「課題研究基礎」特別講義「データサイエンス論」のページをご覧ください。
- 「プレゼンデザイン論」
(日本大学芸術学部 専任講師 小野永貴氏)- 詳しくは1年必修「課題研究基礎」特別講義「研究発表プレゼンテーションのデザイン」のページをご覧ください。
- 「未来を創る科学」
課題研究I(2年次 学校設定科目)
- 「持続可能な社会の探究I」(2年次「総合的な学習の時間」)のそれぞれの講座において、次年度の「課題研究I」にスムーズに移行できるよう、さまざまな新しい取り組みを試みました。
- それぞれの課題研究に必要な基礎調査として必要なフィールドワークの準備を3月から進め、5月には全員がフィールドワークを行いました。詳しくは2年「持続可能な社会の探究I」フィールドワーク実施のページをご覧ください。このほかにも、年間を通じ、それぞれの課題研究に必要なフィールドワークをグループごとに計画し、実施しました。
- 各講座で大学の先生や専門家による特別講義を行いました。その一部を紹介します。
- 「AIの基礎と応用」
(株式会社NTTドコモ 大西加奈子氏)- 詳しくは2年「持続可能な社会の探究I」(情報技術と創造力)特別授業:「AIの基礎と応用」のページをご覧ください。
- 「海洋汚染とプラスチック」
(公益財団法人イオン環境財団 有本幸泰氏)- 詳しくは2年「持続可能な社会の探究I」(経済発展と環境)特別授業:「海洋汚染とプラスチック」のページをご覧ください。
- 「情報技術の基礎と応用」
(国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科 鏑木崇史氏)- 詳しくは2年「持続可能な社会の探究I」(情報技術と創造力)特別授業:「情報技術の基礎と応用」のページをご覧ください。
- 「海の環境」
(埼玉県環境科学国際センター総長・東京大学名誉教授 植松光夫氏
国立環境研究所特任フェロー・ヒューチャー・アース国際事務局日本ハブ事務局長 春日文子氏
東京大学未来ビジョン研究センター 特任研究員 ヤゼムブスキ・マルチン・バベル氏)- 詳しくは2年「持続可能な社会の探究I」(経済発展と環境)特別授業:「海の環境」のページをご覧ください。
- 「ITキャリア出張教室」
(日本マイクロソフト)- 詳しくは2年「持続可能な社会の探究I」(情報技術と創造力)特別授業:「ITキャリア出張教室」のページをご覧ください。
- 「AIの基礎と応用」
- 各講座では課題研究の成果を外部の学会やコンクール等にて発表しました。その一部を紹介します。
- 経済発展と環境講座の生徒が、日本地理学会秋季学術大会高校生ポスターセッションにて2件の発表を行いました。
- 情報技術と創造力講座の生徒4名が、総務省統計局・統計センター・日本統計協会・統計数理研究所共催の「2019年度統計データ分析コンペティション」に応募し、高校生の部において総務大臣賞を受賞しました。
- 情報技術と創造力講座の生徒4名が、アーツカレッジヨコハマが主催する「高校生ITアプリアイデアコンテスト」に応募し、優秀賞を受賞しました。
- 経済発展と環境講座の生徒4名が、中央大学主催「第19回高校生地球環境論文賞」に応募し、優秀賞を受賞しました。
- 詳しくは2年「持続可能な社会の探究I」(経済発展と環境):第19回高校生地球環境論文賞受賞のページをご覧ください。
- 経済発展と環境講座の生徒5名が、公益財団法人イオン環境財団主催「第4回イオン未来の地球フォーラム いま次世代と語りたい未来のこと―海の環境と資源を守る―」において発表しました。
- 経済発展と環境講座の生徒13名が、特定非営利法人学校インターネット教育推進協会主催「第22回全国中学高校Webコンテスト」ファイナリストプレゼンテーションおよび授賞式に参加し、総務大臣賞等を受賞しました。
- 経済発展と環境講座の生徒が東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター主催第7回全国海洋教育サミットにてポスター発表を行いました。
- 経済発展と環境講座の生徒が、日本地理学会2020年春季学術大会高校生ポスターセッションにて3件のWeb発表を行いました。
- 1年間の探究の成果として個人やグループによる論文やポスターを作成しました。その一部を『生徒研究成果集』に収録しました。『生徒研究成果集』は、探究活動の成果に掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
教育課程外の取り組み
海外研修
- 台湾研修を実施し2年生29名が参加しました。台北市立第一女子高級中学(北一女)において、本校生徒が取り組んでいる課題に関して北一女の生徒と議論を深めました。
- 詳しくは台湾研修報告のページをご覧ください。
- 公益財団法人イオンワンパーセントクラブ主催のイオン・アジアユースリーダーズ2019のメンバーとして、生徒4名がベトナムのハノイを訪問し、アジア諸国の学生とともにフィールドワークを行い、ベトナムの食にかかわる課題解決に向けた提言案を発信しました。
- 詳しくは2年「持続可能な社会の探究I」海外研修 アジア・ユースリーダーズ2019のページをご覧ください。
校外学習
- お茶の水女子大学が主催する、関東の7つの女子高校の生徒による課題研究交流会に参加しました。
- 詳しくはSSH指定女子高校研究交流会2019のページをご覧ください。
- 1・2年生の希望者を対象として、2泊3日の福島フィールドワークを実施しました。
- 詳しくは福島フィールドワークのページをご覧ください。
- 1年生の希望者を対象として、Googleオフィスを訪問しました。
- 詳しくはGoogleオフィス1年 校外学習のページをご覧ください。
課題研究の成果発表
- 令和元年度SSH指定校生徒研究発表会に生徒5名が参加しました。そのうちの1名が、校外における課題研究の成果を発表し、ポスター賞を受賞しました。
- 詳しくはSSH生徒研究発表会にてポスター賞受賞のページをご覧ください。
- 東京都内SSH指定校生徒研究成果発表会に、2年生4名と3年生1名が参加しました。2年生は「持続可能な社会の探究I」の情報技術と創造力講座においてグループで取り組んだ課題研究の成果を、「SSDSEの統計分析による離婚原因の考察」と題した口頭発表により報告し、参加者との活発な質疑応答を行いました。3年生は、5月に「日本気象学会2019年度春季大会 第5回日本気象学会ジュニアセッション」において発表した「オーロラの音の発生原理についての研究」をポスターにまとめ発表しました。
- 第16回中高生南極北極科学コンテストに、「不凍タンパク質のがん治療への応用」と題したレポートを応募し奨励賞を受賞した1年生1名が、南極北極ジュニアフォーラム2019においてポスター発表を行いました。
- 詳しくは第16回中高生南極北極化学コンテストにて奨励賞受賞のページをご覧ください。
- 詳しくは第16回中高生南極北極化学コンテストにて奨励賞受賞のページをご覧ください。