福島フィールドワークに生徒17名が参加
2022年11月30日更新
11月27日(日曜日)から29日(火曜日)の3日間、1年生2名、2年生15名が福島県にて東日本大震災および福島第一原子力発電所事故の影響について学ぶフィールドワークを行いました。フィールドパートナーとして、まちづくりなみえ事務局次長・菅野孝明氏に3日間同行していただきました。
初日は、双葉町・東日本大震災・原子力災害伝承館にて地震・津波・原子力発電所事故とそれに伴う風評被害という複合災害の実態を学んだ後、双葉町・浪江町でフィールド学習を行いました。住民帰還が始まったばかりのJR双葉町駅周辺、津波被害を伝えるために保存された請戸小学校、震災で亡くなられた方を偲ぶ大平山霊園、復興の拠点の一つとなる棚塩産業団地を歩きました。そして、復興のシンボルとして開業した道の駅「なみえ」にて、鈴木酒造代表取締役・鈴木大介氏とのオンラインで対話しました。
2日目は、AFW代表理事・吉川彰浩氏との対話の後、富岡町・東京電力廃炉資料館および福島第一原子力発電所の視察、東京電力(福島復興本社)社員との対話を行いました。様々な当事者から原子力発電所事故や復興への取組と思いを伺い、また実際に福島第一原子力発電所を訪れ、水素爆発のあとが残る1~4号機や汚染水処理施設を見て、それぞれが考えを深める時間をもちました。
3日目は、郡山市・産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所を見学した後、まとめのワークショップを行い、帰京しました。
フィールドワークを通じて、東日本大震災および原子力発電所の事故、福島の被災地の人々の暮らし、災害の伝え方、人とのつながりや責任等について共に考え、質・量ともに内容の濃い時間を過ごしました。福島を理解するだけでなく福島を通して自分自身を考えてほしいというメッセージを受け止め、それぞれの日の振り返りの時間では多様な意見が交わされ、生徒の率直な思いも語られました。時にはグループで悩みながら振り返る場面もあり、生徒自身が様々な情報を受け取り、自分たちの未来を考える3日間を過ごすことができました。