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活動報告



3年「総合的な探究の時間」:特別講義「科学技術と法律 ―生成AIを題材に―」

2025年6月23日更新

6月20日(金曜日)、3年必修「総合的な探究の時間」の授業に福岡真之介先生(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業)をお招きし、「科学技術と法律 ―生成AIを題材に―」というテーマで特別講義をしていただきました。

生成AIによるバイアスの再生産や著作権侵害が懸念される事例、また法規制によって科学技術の開発競争に後れを取った事例などをお話しいただいた後、生成AIの規制はそもそも必要か、規制するとしたらどのような内容にするべきかといった点について、生徒のグループディスカッションおよび意見交換を行いました。

生徒はこの講義を振り返って、「ディスカッションを通して、法規制において難しいことは、理想的な状態を規則として表現することと、言葉のもつ曖昧さという特性により定義や線引きをするのが難しいことだと考えました」や、「AIによって作られたものは、汎用性が高すぎるあまりに、規制が難しいと感じました。個人が楽しむこと、個人が営利目的で利用すること、企業が利用すること、どれも可能だし、何かを規制すれば誰かの権利を侵害する可能性があるが、規制しなくても何らかのリスクがある。答えが出せない問いとはこういうものか、と思った。」といった感想を寄せています。

近年、科学技術分野の研究開発を行う際に倫理的・法的・社会的課題(ELSI)を同時に検討することの重要性が指摘されており、文系理系を問わず法を視野に入れる発想が重要です。今回の特別講義は、生徒にとって科学技術と法の関係を多角的に考える機会となりました。

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