ノーベル物理学賞受賞者とのディスカッションイベントに参加
2025年3月10日更新
3月8日(土曜日)、11名(1年生6名2年生5名)の生徒が、ノーベル物理学賞受賞者のWilliam Phillips博士とのディスカッションイベントに参加しました。Phillips博士は「レーザー光による原子の冷却・トラップ法の開発」の功績により1997年にノーベル物理学賞を受賞されています。本校生徒11名を含む約50名の高校生が日本科学未来館に集まり、ノーベル財団アウトリーチ部主任科学官のAdam Smith氏の司会のもと、通訳を介さず英語でPhillips博士と対話しました。ご自身の研究である「原子を冷やす」ことに関して、液体窒素の実験動画などを交えたわかり易い説明に続き、研究者としての心構えやご体験などを詳細にお話くださいました。生徒たちは博士の情熱溢れるお話を熱心に聞き入り、多くの質問をしましたが、なかでも、「科学者たちは自分の開発した技術がその後利用され応用されることに関して、どこまで責任を持つべきなのか」との質問に関しては論が深まり、生徒からの「使う側が注意すべきだと思う」という意見に博士も頷き、「使い手も、作り手も、常に使い方を意識する必要があるだろう」と答えていらっしゃいました。
本校参加生徒からは、「本当に心から楽しんで研究をしている人は成功するのだなと感じ、そのためには言語や文化の壁を超えて様々な視点を取り入れることが重要なのだと考えました。」「英語が分かることの楽しさを体感して、より多くの内容を理解して吸収できるようになりたいと思い、英語学習の意義の再確認とモチベーションに繋がりました。」などの感想が聞かれ、今後の研究活動への示唆を得たり、英語学習への動機づけにつながるなどした、大変貴重な時間となりました。