福島県立安積高等学校との生徒研究交流会
2024年11月11日更新
11月8日(金曜日)、SSH指定校である福島県立安積高等学校の生徒36名、教員5名をお迎えし、生徒研究交流会を実施しました。安積高校の今回の本校訪問は、「SSH先進校への訪問を通して、生徒が科学研究についての関心を高め、自ら質の高い課題研究を目指す意識を喚起する」という目的のもと、「国内課題先進地域研修II」の一環で本校を選んでくださったとのことであり、先生方にとっては理系女子教育推進のSSH先進校視察を兼ねているとのことでした。
到着後、安積高校の生徒・先生方には、まずはお茶の水女子大学(以下、本学)のキャンパスツアーにご参加いただきました。共創工学部人間環境工学科教授の元岡展久先生(ご専門は建築)が、キャンパスを回りながら、本学の登録有形文化財建造物、建築物の説明をしてくださいました。午後は、本校2年生の「課題研究I」の授業を見学し、本校生徒が取り組む課題研究の発表を聞いたり、興味のある研究への質問を自由にしていただきました。
その後の生徒交流会では、安積高校より「福島学・福島復興」に関する発表を、本校からは、原子力発電環境整備機構(NUMO)の特別講義等で学んだ高レベル放射性廃棄物の地層処理、放射線源と距離との関係、毎年11月に実施される福島フィールドワーク(FW)での学びなどに関して発表しました。
生徒同士のグループディスカッションでは、原子力発電の今後のあり方、東日本大震災に関する記憶や教訓など、さまざまな意見交換を実施しました。
実際に福島に住む高校生と直接話をできることは、本校生徒にとっても大変意義のあるものでしたが、安積高校の生徒からも「福島県に住んでいる僕たちでは気付けない視点を持つことが出来た」「東京の人たちも原発のことを真剣に考えていて、自分ももっと深く知るべきだと思った」といったフィードバックが得られ、SSH校の生徒同士がお互いから学び合うことのできる大変良い機会となりました。