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活動報告



3年「総合的な探究の時間」:特別講義「最先端の生命科学技術の現状とELSI」

2024年5月20日更新

5月17日(金曜日)、3年必修「総合的な探究の時間」の授業で内山正登先生(慶応義塾女子高等学校)をお招きし、「最先端の生命科学技術の現状とELSI」というタイトルで特別講義をしていただきました。

ゲノム編集を事例に、技術の仕組み、その技術によって可能になること、技術に伴う倫理的・法的・社会的課題(ELSI)、法規制の現状と市民の意識等についてお話しいただきました。また、ヒト受精卵へのゲノム編集や幹細胞からの生殖細胞を用いた受精卵の作成について、基礎研究・臨床研究・医療のどの段階まで認められるか、どのような規制が必要かといった論点について、生徒同士で議論しました。

生徒からは、「将来の人間にどのような遺伝子を残すかという課題とつながっており、現在の人類にその責任を負えるのだろうか」といった問題提起や、「性的マイノリティのカップルが子孫を残せるようになる可能性がうまれるとともに、現在のAIの開発状況を踏まえるとゲノムという究極の個人情報が守られないおそれについて考える必要もある」と技術がもたらす可能性や他の技術と関連した懸念を指摘する意見がでました。

内山先生ご自身の研究をご紹介いただいて視野を広げるとともに、多様なステークホルダーを巻き込んだ議論の重要性について学ぶ貴重な機会となりました。この経験を、生徒自身の探究活動に活かしてまいります。

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