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活動報告



1年諏訪合宿:信州大学特別講義「諏訪湖の水質変化 40年間の水質観測から見えてきたこと」「鳥類の食性を調べる」

2023年5月15日更新

5月10日(水曜日)、1年諏訪合宿1日目の夜に、信州大学理学部附属湖沼高地教育研究センター諏訪臨湖実験所所長・教授の宮原裕一先生と同センター助教の笠原里恵先生による特別講義を実施しました。宮原先生は、同センターが40年にわたり観測してきた透明度や溶存酸素などのデータをもとに、酸素や窒素・リンなどの栄養塩、植物プランクトンや水草の量のなどの変化が諏訪湖の水質に与える影響を詳細にご説明くださいました。また、笠原先生はスズメやカラスなどの身近な鳥の話題から始まり、諏訪湖に生息するカワウの糞からDNAメタバーコーディングによる食性解析をすることによりワカサギが餌として食されていることが判明したという最新の研究までご紹介いただきました。生徒たちは、「透明度の向上が諏訪湖に生息するすべての生物にとって必ずしもプラスに働くというわけではない」といった諏訪湖の水質とその生態系との複雑な関係や、身近な生き物について研究することが「動物と人間との共存」や「広く生物全体を守っていこう」という考え方につながることを学びました。

講義後、生徒からの様々な視点の質問に対して、2人の先生方が丁寧にご回答くださいました。生徒たちは、実際に現地で研究を続ける先生方から直接、まさに諏訪湖のすぐ横で現場の臨場感あふれる科学的な研究に関するお話を聞くことができ、大変実りある講義となりました。

翌朝には諏訪湖畔の水を採取してパックテストを実施しました。今後、「課題研究基礎」の授業でそのデータを検証し、まとめる予定です。

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