2年「持続可能な社会の探究I」海外研修 アジアユースリーダーズ2016
2016年9月9日更新
公益財団法人イオンワンパーセントクラブ主催のアジアユースリーダーズ2016に、生徒5名が参加しました。このプログラムは、次代を担う若者の社会・環境意識の向上ならびにグローバルリーダーの育成を目指し、アジア各国の高校生・大学生が一堂に会して、開催国の環境・経済・社会等の問題についてディスカッション・発表を行うものです。多国間交流を通じて価値観の多様性を学ぶとともに、同世代の友人ネットワーク構築の機会ともなっています。
今年度は8月21日(日曜日)〜27日(土曜日)にタイのバンコクに、中国、インドネシア、日本、マレーシア、タイ、ベトナムの6カ国から高校生62名、大学生49名の総勢111名が集まりました。高校生は6カ国混成の5つのグループに分かれ、バンコクの河川や運河の水質改善のための市民向けキャンペーンの提言づくりを目標に活動しました。
以下は参加した生徒による活動報告です。
《21日 Orientation & Welcome Reception》
初日はオリエンテーションとウェルカムレセプションがありました。中国、インドネシア、日本、マレーシア、タイ、ベトナムの6カ国の混成チームでしたが、どの国の高校生もとても積極的でリーダーシップもあり、レベルの高さに刺激を受けました。
《22日 Icebreaking Activity at Thammasat University & MahBoonKrong Center》
2日目はタマサート大学でチームごとに卵料理をしたり、伝統的な楽器の演奏やダンスをしたりと、タイの伝統文化を体験しました。昨日出会ったばかりの、育った環境や文化も違うチームメンバーでしたが、様々な活動を一緒にすることによって話すきっかけが生まれ、協力してミッションに挑戦することで、チームに強い団結力が生まれました。
《23日 Lectures about "Water Quality Control / Management" ,Siam Park Visit》
水質管理について専門家から講義を受けた後、シアムパークを訪れました。シアムパークでは水質改善の取り組みについて現場を見学しながら学んだ後、果物の皮などから環境にやさしい洗剤を作りました。普通ならゴミとして捨ててしまうような物がこのような形で活用できると知って驚くと同時に、もっと多くの人にこのような取り組みを広めたいと感じました。また、アジア各国の生徒の英語力は非常に高く、講義や実習の際にも活発に質問しており、その能力の高さと積極性に圧倒されましたが、とても良い刺激にもなりました。
《24日 Bangsue Environment Conservation Center Lecture ,Dindaeng Environment Control Plant Visit ,Interviewing citizens at shopping center 》
バンスー環境保護センターで、2011年に起こった大洪水などを例に、タイの水質改善のための取り組みや洪水への対応などについて学びました。その後、環境管理プラントに移動し、タイの水が浄化されていくプロセスを見学しました。下水の臭いがわかるほどの水と、綺麗になった水の違いを目で見ることができ、体系的にタイの水質浄化システムを学ぶことができました。
最後に、バンコクに住む人々にインタビューし、水質問題についての意識調査を行いました。実際にその町に住む人の目線で話を聞くことで、予想外のことをたくさん知ることができ、とても良い経験となりました。
《25日 Group Discussion》
これまでの活動を踏まえて、"From the perspective of citizens, what kind of campaigns can you come up with to raise people's awareness about cleaning river and canal in Bangkok? " をテーマに、チームごとにディスカッションをしました。
ディスカッションで意見を交換する中で、水質問題に対する考えが深まるとともに、異なる文化に対する理解も深まりました。お互いの生活習慣や考え方、価値観の違いを知り、それらを尊重しあうことでチームの絆を強めることができたと思います。
《26日 Presentation , Award Ceremony & Farewell Reception》
6日目はプレゼンテーション・表彰式・フェアウェルレセプションがありました。プレゼンテーションでは、それぞれのチームがこれまで学んできた成果を十分に発揮しようと、工夫を凝らしました。
フェアウェルレセプションでは、伝統的な歌や踊りを中心とした6カ国の様々な出し物が演じられました。日本の高校生が踊ったソーラン節もとても盛り上がりました。