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活動報告



高大連携特別教育プログラム:新教養基礎「探究入門~問いを立てる」公開(第二回目)

2024年1月12日更新

1月11日(木曜日)、高大連携特別教育プログラムである新教養基礎「探究入門~問いを立てる」を中学生や本校の保護者、教育関係者   などに公開しました。本校はSSH指定校として、自校生徒の育成のみならず、科学教育のネットワーク拠点として地域の教育活動に貢献すべく努めており、その一環としてお茶の水女子大学の教員が講師を務める新教養基礎の一部を公開しています。

今回は二回目の公開で、気象学がご専門の理学部情報科学科の神山翼先生がご担当くださいました。前半は「『やったぁ!わかった!』を『やったぁ!わからない』へ」というテーマのもと、勉強をして理解できることが増える一方で、「わからない」ことも  増えてくるが、そんな「分からない」に出会うことが大切だということなどをお話しくださいました。

後半は気象学の「全球気候モデル」を用いて、ご専門の海流と気象に関する研究をご紹介くださいました。黒潮とメキシコ湾流の変動に伴って、日本東方沖とアメリカ東海岸という非常に距離の離れた二か所の地域の海面水温が同時に変動する(同期する)現象について、シミュレーションを用いて、分かりやすく説明し、このような研究を進めるうちにさらに新しい問いに出会い、研究がどんどん深まっていくことに研究の面白さがあると、講義を締めくくられました。

生徒からは、「黒潮とメキシコ湾流という二つの海流に着目したきっかけは何ですか」「物理をご専門とされていながら、情報科学科で研究されているのはなぜですか」などの質問がでて、神山先生は丁寧にご回答くださいました。参加した保護者からは「勉強することの意味や人生の生き方を改めて学んだ時間でした。神山先生の最新研究も大変味深かったですが、生徒さんたちの疑問・質問  も感心することばかりでした。自分の子どもたちに今日の講義の様子を話して聞かせたいと思います」「神山先生のご専門の話をもっと伺うのかと思っておりましたが、もっと奥深い『学ぶとは』『学ぶ意義』 というテーマで、大変興味深く伺いました。大学での専門を選ぶ時期が近づき、不安もある時期ですが、お茶高で様々なことに触れて、自分の興味がどこにあるのかをしっかり探してほしいと思いました」「講師の先生も面白かったが、生徒の質問の深さにも驚きを感じた。探究につながる内容だと思った」などの感想をいただきました。

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