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2024年度公開研究会案内を掲載しました。

2024年9月10日更新

2024年度 お茶の水女子大学附属中学校公開研究会(無事終了しました。ありがとうございました)

研究主題
試行錯誤と創意工夫のある「つくる学び」をつくる(3年研究の2年目)
 〜創造的思考力を育てる学校づくりへの挑戦〜

 

今年度の研究概要
 

 私たちは、創造的思考力を育てる教育を目指し、日常生活や社会生活で発揮される創造的な思考の芽生えを引き出すことに取り組んでいます。
 今年度はこれまでの実践研究を基盤に、学校内の教育活動を実社会に結びつけるカリキュラムの構築を進めています。授業改善にとどまらず、学級活動や自主活動など、特別活動も含めた学校全体の学習環境を再考し、創造的な学びの時間を生徒と共に生み出していきます。
 また、業務の肥大化を避け、既存の取り組みを見直すことでゆとりを生み出し、豊かな学びの環境を提供することを目指します。
 今年度の検討を経て、次年度にはこれらの知見を統合し、「創造性を育む学校カリキュラム」として完成させる予定です。
 公開研究会では、今年度の研究の途中経過を報告し、全教科における授業展開やシンポジウムを通じて、皆さんと共に考えを深めていきたいと考えています。ぜひ、共に学んでいきましょう。

日時・予定

10月26日(土) 9:00〜16:30 

 8:30〜 受付開始(当日受付もできますが、できるだけ事前申込をお願いします)
 9:00〜 9:20 基調提案




9:30〜10:20 公開授業I  各授業の内容紹介(2024/10/01更新)


社会 1年 渡邊智紀 アジア州~各地の都市問題の解決に向けて
 アジア州の地球的課題を「都市問題」に設定し、その原因を可視化したり、今行われている対策を批判的に見直す活動を通して、創造的思考(問題解決)の習慣のうち、情報を分析して論理的に関係づけたりまとめようとしたりする習慣や、今あるものを批判的に見て、よりよいものを目指そうとする習慣をつけたいと考えています。

数学 2年 花村碧 合同な図形だというために必要な要素は?
 前時までの授業では、三角形の合同条件について、実際に合同な三角形をかいてみながら3つの条件にまとめる活動を行いました。本時ではその経験をふまえて、学習したことを発展させること、発展させてできた課題について既習の知識をもとに結果を予想し、解決への筋道を考える活動として、四角形の合同条件を考えます。

理科 2年 佐々木恒彦 消化はなぜ必要なのか。
 唾液によるデンプンの分解実験の際、唾液の代わりに大根おろしを用いても同様の結果になることを学びました。この知識をもとに、種類や条 件を変えると、どれだけ分解しやすくなるかについて各グループで工夫をしていきます。これらの活動を通じ、消化がなぜ必要かについて考え、食に関する興味・関心を高めていきたいと思います。

音楽 3年  向田瑞貴 オリジナル「わが祖国」をつくろう
 スメタナ作曲の交響詩「我が祖国」より『ブルタバ』の作曲プロセスである民謡編曲を模倣し、オリジナルの「我が祖国」を創作します。描きたい情景やキーワードを標題として設定し、それを象徴するような日本の旋律を原型のまま用いたり、変形させたりしたものを組み合わせて作品をつくりあげます。

英語  1年 西平美保 外国人観光客と話してみよう!
 訪日外国人観光客数が 1~6月段階で300万人を超え(過去最高)、その多くは東京を訪れていて我々が出会う機会も多いです。国籍はバラエティに富んでおり、コミュニケーション手段として英語が使える人も多いです。時代の好機を利用して生徒に外国語による対面コミュニケーションを経験させたいです。


 10:40〜11:30 公開授業II 各授業の内容紹介(2024/10/01更新)


国語 1年 廿樂裕貴 言葉が物語を連れてくる
 言葉と言葉を組み合わせて題材を設定する田丸式メソッドを用いて、言葉の相乗効果から創造性を発揮し、オリジナルな物語を創作します。構想を広げる際には、創作の手引きを使い、個に応じて作りたい物語が作れるように指導します。創作した作品は学級ごとに文集にします。活動を通して、夢中で創作にふける人を育てたいです。

美術 2年 桐山瞭子 クラス彩りデザイン計画~美術の力でつくる教室環境~
 学校生活の中で、生徒たちが多くの時間を過ごすクラスの教室を彩るための企画を行います。教室のエリアごとに担当グループを分けて協働し、クラスの結束や安心感、愛着感を持つことのできる教室空間デザインを考えていきます。役割や条件を考慮しながら美術での学びを生かし、生徒たち自身の力で教室環境をつくります。 

保健体育 3年 佐藤吉高  柔道の投げ技How to動画をつくろう
 「初めて柔道を学ぶ中学生に向けた投げ技How to動画をつくる」学習に取り組みます。単元では柔道の経験がほとんど無い生徒自身が感じる難しさや投げる際の感覚などを動画に盛り込めるように展開します。既習事項を基に投げ技の崩し・つくり・かけについて内的的視点と俯瞰的視点から考察しながら動画記録を積み上げ、How to動画の形で表現し評価しあう学習を目指します。

家庭 3年 有友愛子 幼児に食べてもらいたいりんごのおやつ
 修学旅行で訪れた岩手のりんごを幼稚園の年長さんに届けるために幼稚園でりんご屋さんを開きました。その際の幼児とのふれあいを通して分かったこと、気付いたことを踏まえて幼児のためのおやつのレシピを考えます。これまでの家庭分野の学習での学びを生かし、相手意識を持って創造的思考を働かせて取り組むことを目標にしています。

特活(学校保健) 2年 近藤久美子 お茶中生の目をまもるプロジェクト 
 お茶中生の目の健康をまもるために、全校生徒に仕掛けるプロモーション活動を検討します。選りすぐりのアイデアは保健委員会で引き取り、今後の実現に向けて詳しく計画していきます。世の中にあるさまざまなプロモーション活動をヒントに、アイデアを膨らませ、お茶中生の実態に合わせたプロモーション活動を調整し、提案する活動を行います。



 12:10〜12:50 自主研究ラウンドテーブル
  生徒が思い思いのテーマで探究する「自主研究」の取り組みを公開します。
  3年生の生徒が、これまで取り組んできた自らの探究の道筋を振り返り、下級生にそれを伝えていきます。

 11:30〜12:10 昼食
  お茶の水女子大学生協でも好評な、本校でも導入している「スマートミール」認証の特製弁当を販売します。ぜひご賞味ください。

 13:10〜14:40 授業の振り返り
  公開授業を授業者、参観者とでふりかえっていきます。助言者、コメンテーターの先生も参加されます。

※助言者・コメンテーターの先生は以下のとおりです。(2024/08/29現在)
国語 :助言者:本橋幸康様(埼玉大学)コメンテーター:苅谷夏子様(大村はま記念国語教育の会)・ 田丸雅智様(作家※映像出演)・岡田博元様(お茶の水女子大学附属小学校)
社会:助言者:阪上弘彬様(千葉大学教育学部)
数学:助言者:池田敏和様(横浜国立大学)
理科:助言者:相川京子様(お茶の水女子大学)
音楽 :助言者:井上登喜子様(お茶の水女子大学)コメンテーター:吉田梨乃様(お茶の水女子大学大学院)
美術:助言者:春日明夫様(東京造形大学名誉教授)コメンテーター:杉坂洋嗣様(東京学芸大学附属竹早中学校)山口荘一様(元敬愛大学)山田猛様(東京造形大学)
保健体育:助言者:石井幸司様(宇都宮大学)
技術・家庭(家庭分野):助言者:西村純子様(お茶の水女子大学)コメンテーター:岸田蘭子様(滋賀大学教育学部)大石恭子様(和洋女子大学)佐藤寛子様(お茶の水女子大学附属幼稚園)
英語 助言者:久保野雅史様(神奈川大学)
特活(学校保健)助言者: 高橋浩之様(千葉大学名誉教授)
 


15:00〜16:30  シンポジウム「味気ない学校から抜け出そう—創造的思考を解き放ち、生徒が居心地よく過ごせる場をつくるために」

公開研究会シンポジウム企画の趣旨

 学校が徐々に、ただ「勉強する場所」になっていると感じていませんか?
コロナ禍や「働き方改革」の影響で、授業以外の自由な活動や、生徒が安心して過ごせる場所が減ってきているように感じています。学校は、本来もっと創造的で、生徒がワクワクし、自分らしく過ごせる場所ではなかったのか。このシンポジウムでは、学校を再び創造的な空間に変え、生徒たちが居心地よく過ごせる場所にするためのヒントをお届けします。
 今回のシンポジウムには、学校で創造的思考を引き出し、育てるためのヒントを提供するために、三名の専門家をお招きしました。
b-lab副館長の齊藤楓華さんは、中高生の居場所を提供する取り組みを通じて、多くの生徒が安心して過ごせる空間やワクワクする活動を子どもとともに作ってきました。また、学びの表現作家である星巧基さんは、中高生向けにクリエイティブな活動を支援し、彼らの創造力を引き出す実践を積まれています。そして、お茶の水女子大学教授の冨士原紀絵さんは、カリキュラム研究の視点から、学校教育全体に潜む創造性育成の可能性を探り、新たな教育の視点を提供してきました。
 この三名のパネリストによるディスカッションを通じて、生徒にとって学校が本当に創造的で、自分らしく過ごせる場所になるためのヒントを見つけ出し、教育活動にどう活かすかを一緒に考えていきましょう。

シンポジウム登壇者と話題提供(登壇順)
 

 認定NPO法人カタリバ ・b-lab副館長 齊藤楓華様 「b-labの挑戦—中高生の居場所をどう作るか」
   ※b-labホームページ
 学びの表現作家 星功基様「中学生のクリエイティブな力をどう引き出すか」
   ※文字とことばのデザインユニット「二歩」
 カリキュラム研究者 冨士原紀絵様(お茶の水女子大学)「お茶中カリキュラムに隠された創造性の種とは」
 

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