文部科学省開発研究学校指定校
2021年4月23日更新
1 研究開発課題
幼児の発達と学びの連続性を踏まえた幼稚園の教育課程(3歳児~5歳児)の編成
及び保育の実際とその評価の在り方についての研究開発(第3年次)
2 研究の概要
家庭や地域の教育力の低下、就労する親の増加により、就園以前の幼児の生活は急速に変化している。質の高い幼稚園教育を探究するため、就園前後の幼児の家庭状況や地域生活を把握し課題を整理した上で、乳幼児期の発達と学びの連続性を踏まえた幼稚園の教育課程を編成することは、時代の急務である。本学の小規模保育施設及び保育所型認定こども園と連携することで、乳幼児期の子どもの「遊び」の中に見られる学びや学びに向かう力(社会情動的スキル)の芽生え、それらを促す援助や環境について検討する。その際、小学校への接続を考慮して本園が提示した「3つのステージ」と「4つの保育分野」(平成15年度研究開発学校成果)について検討を加え、0歳児からの発達の状況を踏まえ、2歳児から3歳児の教育的な接続に焦点を置いたモデルを作成、実行し、新たな教育課程の編成につなげていく。
また、本園が発信する「幼児期の教育」が、広く地域に過ごす子どもたちの育ちを支え、保護者の子育てに活用できるものになるよう、「社会にひらかれた教育課程」を提言し、その実効性について検証する。