JavaScriptが無効な場合、一部の機能が使えない恐れがありますので、JavaScriptを有効にしてください。


学校案内



学校案内

学校長挨拶

2019年4月8日更新

ikeda

お茶の水女子大学 附属中学校
校長 池田 全之

  「自主自律」の伝統とこれからを生きる力

  お茶の水女子大学附属中学校は、東京女子高等師範学校附属高等女学校から分離独立してから70年を超える歴史と伝統を持ち、これまで多くの優秀な卒業生を社会に輩出してきました。 創設以来、本校が一貫して掲げてきた教育目標は、「自主自律の精神をもち、広い視野に立って行動する生徒を育成する」です。この目標の実現のために、本校は多様な教育カリキュラムを開発し、独自の教育活動を行ってきました。自主性を尊重する本校の気風の中で、生徒は生徒祭や体育大会などの行事を企画し運営するだけでなく、本校独自の「自主研究」を通して、自ら関心のある研究課題を選び、その課題を追究し研究を深め、成果発表をする機会を持ちます。こうした自主性を重視した活動を通して、生徒が自己の個性や進路を見つめ、社会との接点を考慮しながら将来を切り拓く力を育成するように促しています。

 帰国生教育も、40年間継続して行われ、文化的に多様な経験を持つ生徒たちを尊重し、受入れ実績を積み重ねてきました。グローバル化され、常に変動する社会の中で生きていく生徒にとって、学校や教室の中で多様な考えや意見、異なる価値観を表出しあい共有することができる教育機会は、なによりも貴重な経験だといえます。こうした教育環境と教育実践は、広い視野に立って物事を多面的に考える力、主体的に生きる力の育成に必ずや貢献できることと思います。

 さらに大学附属校として、本校では大学との連携のもとで教育研究が盛んに行なわれており、その一貫で、平成27年より「コミュニケーション・デザイン科」という教科を設置しました。コミュニケーション・デザインとは、「協働的なコミュニケーションを効果的にデザインする(構成・創出する)」ということです。このようにこれからも、現代的要請に応える研究課題に取り組み、生徒たちの学びや教育環境の向上に貢献できるような特色ある先進的な教育開発に取り組んでいきたいと考えています。

 本校が大切にする理念である自由こそが人間の本質であると考えたカントは、自由とは「自分で決まりを立ててそれを守ること」であると考えました。もちろん、決まりを自分で立てると言っても、独りよがりな決まりを立てることは許されないはずです。また、これほど価値観が多様化している現在においては、伝統的な決まりを墨守して済ませることもできないでしょう。こうした時代を生きる生徒たちにとっては、カントが言う「個別の中に普遍を見る力」(反省的判断力)、つまり一見異なるように思われる様々な考えや価値の中に共通合意とすることができるものを発見し、それを他者と共有し新しい価値を創出することこそが不可欠な資質となるでしょう。他者に開かれ協同しながら、自分を実現することを促す本校の教育は、未来を拓く確かな力を生徒に育むものなのです。 


seimon